TRUNK DESIGN主催活版印刷ワークショップに神戸へ行ってきた

11/13日曜の昼、ぼぉ〜っとつぶやきのTLを眺めていたところ、「活版印刷ワークショップ開催」の文字列が目に飛び込んできた。ある方からがリツイートされたもので、神戸で11/14月曜日分参加者募集中というキンキンな日程だけども、11/11金曜日の活版印刷所見学でやっぱ植字したいなと強く思っていたところだったので、「これは呼んでいる!」と思いすぐさま応募。募集に間に合ったので昨日行って参ってきた。



開催場所は、神戸元町、というより南京町か、その近所にあるRAI CAFE*1、今回が初めての「出張」開催ということだった(通常はTRUNK DESIGNの事務所内でされているとのこと)。RAI CAFEは、楽しそうなお店が入っている昭和初期のモダニズム建築である「栄町ビルディング」の2階にあり、落ち着いた雰囲気を醸し出したカフェ。


このような雰囲気の中、ワークショップは始まった。今回の参加者は3名+特別参加でRAI CAFEのマスター。男女比1:2(マスター除く)。相変わらず活版女子率高し!
名刺サイズより天地が狭い用紙に刷るのだが、まずは各自レイアウトなどを決めていき、決まったところで文選・植字作業に入っていく。

4号、5号、6号の英数字活字たち



文選から植字へ。この手はスタッフさん(自分自身が作業しているところは撮れないからね)。



植字完了、組版完成!…………と云いたいところだが、実はこれ左右逆に組んでしまって印刷したら右横書きだったorz この後ちびちび直しましたとさ。


  
気を取り直して、チェース組版をセット。この手もスタッフさん。


 
チェース組版をセットし終えたら、遂に印刷へ。このワークショップで活躍するのはADANA!この大きさのモノは初見なり。



このようなイイ雰囲気の中での印刷作業。こちらはRAI CAFEのマスターがされているところ。



これが完成図。初めてにも関わらずいきなり左右センター合わせの組版をしたけど、初めてにしてはよく出来た、ほう、なのか?


というわけで、チャイとケーキをいただきながら終始穏やかにまったりとした雰囲気の中での活版ワークショップであった。


ところで、活字組版を初めて体験してみて思ったことは、「これはパズルだ!」ということと「込物が肝だ!」ということ。こんなこと云うと職人さんにドヤされるのは必死なのだけれど、素人がやる分にはこのような感覚でやってみてもいいんぢゃないかなと思う。難しそうで敷居が高そうなイメージがあるけれど、イザやってみると、ああでもないこうでもない云いながら意外に組めてしまうもの(あくまで素人レベルとしてだけど)。色んな大きさの込物を駆使してココは4分アキじゃ隙間が埋まらないから3分アキ入れようとか試行錯誤しながら楽しく出来る(職人さんは頭の中で計算して必要な込物を入れ込むと思うが)。適当な活字と、それと同じ号数かポイントのちゃんと一揃いある込物があれば取り敢えず組める。ということで活字と込物欲しくなってきたぞ。

*1:実は2週間前にEwanのワークショップ後南京町に来た時止めた駐車場の極近所だったので、違う意味で驚いたのはヒミツ。