個人的Zapf展顛末記

遂にZapf展が無事開幕した。今回縁あって、Zapf展の様々な事柄に携わることに相成った。助っ人としてだが、ここでワタクシが関わった事柄をここに書き連ねつつ、Zapf展の紹介をしてみようと思う。

チケット

今回は先にZapf展のポスター・チラシ・図録の制作が進行している状況で、それらのデザインを踏まえたZapf展チケットのレイアウト作業に関わる。

日付の箇所に訂正シールが貼られているが、これは当初3月開催予定が震災のため延期した名残りである。

会場資料(作品解説)

図録に付録される図録解説を踏襲しながら、サイズが異なるため版面設計から組版作業、版下制作全てに携わる。途中色々と修正や見直しがあって関係者皆大変だったが、その分図録解説と会場資料(作品解説)は良いものになったのではないか。小林章さんが図録解説と会場資料(作品解説)について書かれているように、是非読んでいただきたい。

会場資料(作品解説)

図録解説(図録に付属)

展示会場用作品キャプション

会場資料(作品解説)からテキストを流用して展示全作品のキャプションシール版下を制作。

作品キャプション貼付作業。アクリル板に貼っているが、後ほどテーブルクロスの方に貼り替えることになる(泣

作品運搬

本来は3月開催予定が、震災のため9月に延期になったが、その間作品たちは何処に眠っていたか?
実は大阪市内の某倉庫なのであった。8月下旬に某倉庫からの搬出作業の運転手をコッソリしてたりするw

搬入作業

ワタクシ自身は昼過ぎに「重役出勤」したゆえ途中参戦だったので、壁への作品展示作業は既に終了済だった。なので写真もない。



トップライトの調整



テーブルの上への作品の配置作業



テーブルの作品にアクリル板をかぶせる。静電気がっ!



作品キャプション貼付作業。自家製物差しと共に



プロジェクターの接続確認作業。翌日思わぬ事態が…



という訳で搬入作業完了。初日を待つのみと相成った。皆密かにドキドキ

初日

無事初日の朝を迎える。

ギャラリー玄関口にもポスターが貼られて準備万端


開廊の時間、午前11時。

既に観覧者が!


その後も観覧者は途切れることなく見えられ、順調に夕方へ。
ギャラリー横の白壁にZapfさんの作品のイメージ映像を流していて、日中はほとんど見えていなかったが、夕方になり見え始める。


宵の口に入り、オープニングパーティーの準備に入る。


パーティーに参加される方々が続々と。

著名な方が続々と!ス ゴ イ


パーティーの挨拶

嘉瑞工房 高岡さんのご挨拶


Linotype社 小林章さんのドイツからの講演

Skype経由での生中継!サーバー等のトラブルにも関わらず見事完遂


パーティーに参加された方々、作品観覧中


物品販売:図録、書籍、見本帳など

レアアイテムばかり


物品販売:ポストカードや、見本帳CD-ROMなど


Zapf夫妻向け記名帳

用紙は嘉瑞工房さんの活版印刷!行かれた方は是非ご記帳を


ワタクシ自身は、合間を見つけては、ひたすら作品を凝視しては字の形や繋がり方、筆勢などを頭に染み込ませようとしていた。特に魅入っていたのは、ギャラリー入口すぐ右のHermannさんのcursiveの作品2点(図録p.19とp.20)と触って観てよい書籍1点(図録p.26)。字の繋げ方が、思いもしない、でも理に適っている書き方や、先日のTypeTalkでJ-LAF代表の三戸師匠が解説されていたという、小文字dの色々な書きぶりを垣間見ることが出来て、早速真似をしようと心に誓ったのであった(このブログに多分、恐らく、性懲りもなく、書いた文字を載せることになると、思う)。あと、GudrunさんのDiotima-Kursivのスケッチは、カリグラフィーペンを使って、小文字aでもcounterを広くしたり狭くしたりbranchingを深くしたり浅くしたりと様々な書きぶりを試したことや、一般にこのようにカリグラフィーペンで書体設計する方はあまりおられないと思うので、その辺が垣間見えて密かに興奮していた。
結局2日間も観覧する機会に与ったが、それでもまだ観足りない気分。観れば観る程新しい発見があるので、時間が許す限りじっくりと目を皿にして観ていただきたい。


搬入作業や初日の模様は、上記掲載分以外の写真もFlickrにて観ることが出来たりするので、是非ともご覧くだされ。

あとがき

まだ色々書きたいことがあったような気がしているがどうにも思い出せないので、思い出した時に密かに追記しておくことにする。