小林章氏講演in印刷博物館 編

印刷博物館での小林章氏講演ということで、初めて印刷博物館に来た。
で、ここでのお話の内容(質問に対するご回答含めて)は、

  1. 書体の改刻についてのお話を踏まえた、文字を「見る目」について、どこまでの精度で違いを見ることが出来るか。
  2. 文字だけを見るのではなく、文字を取り巻く空間(counterも含めたもの・文字間・単語間・行間など)を見ると、より良い書体が出来る。
  3. 書体を選ぶのに「文法」など無いのでそれを求めるのではなく、合っていると感じれば自分のその感覚を信じてやってみる方が良い。

にまとめることが出来るかと思う。
上記1.〜3に関して、絶対に「こうだ!」という基準などそもそも存在していない。基準は自分なりのものを練り上げていかなければいけない。そのためには沢山の文字・書体を見て、いろんな人と文字話なんかして、また自分の手を動かしていくことで作り上げられるもの。そして他の人が見て分かってもらえるところまで自分を鍛錬していく。小林さんのお話であっ、そうかと気付かれた方、一度カリグラファーの方たちの話も聴いてみることをオススメする。目から鱗、という諺を体感できること間違いなし。体験した自分が云うから間違いないw。自分の中の文字感覚がモノの見事に崩壊するけども、その崩壊する感覚は一種の開放の感覚。崩壊後は文字を見る目が確実に変わります。というか上記1.〜3が確実に分かり出します。また実際にカリグラフィー体験してみるのも面白いと思う。


あっ、小林さんがカリグラフィーやられた時どんな感じだったか、お話聴けば良かったorz...


帰りに印刷博物館のショップに立ち寄り、見事に図録1,000円フェア罠にはまる。
購入したのは以下の3冊。

  • 『印刷革命がはじまった:グーテンベルクからプランタンへ』
  • 『活字文明開化 本木昌造が築いた近代』
  • 『ヴァチカン教皇庁図書館展 書物の誕生:写本から印刷へ』