『聞』にある『耳』は出るか出ないか?−つぶやき
前回『聞』にある『耳』は出るか出ないか?を書いて
字形の許容の幅を認めるべき旨を論証してみたが、
教育に携わる側からは標準となる字形が、それも厳密に定められた字形が、
求められているのだろう。
字形に許容の幅があると、受験やテストの採点の際、判断に窮する事態が出てきて、
ややもすれば判断が主観的になる恐れがあるからか。
「現場」の声を耳にしたことがないので、あくまで憶測なのだが。
いっそのこと、漢字の書き取りは授業や宿題でのみするとして、
受験やテストでは漢字の書き取りなどやめてしまえば良いのではないか、
と考えるのは短絡的か。
難しい問題である。
ただ、もし自分の子供の答案にあったら、
間違いなく詰め寄るだろうな。
(迷惑千万も甚だしい.....)
最後に、『聞』にある『耳』は出るか出ないか?で参照した
文化庁国語施策情報システムにある
を掲載している主な書籍を紹介しておく。
常用漢字字体一覧―デジタル原稿の漢字の知識〈1〉 (日本エディタースクール講義ノート)
- 作者: 日本エディタースクール
- 出版社/メーカー: 日本エディタースクール出版部
- 発売日: 2006/05
- メディア: 単行本
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- 作者: 文化庁
- 出版社/メーカー: 文化庁
- 発売日: 1982/03
- メディア: ?
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また、活字体や筆写体について歴史的な流れを踏まえて検証したものとして、
- 作者: 江守賢治
- 出版社/メーカー: 三省堂
- 発売日: 1998/05
- メディア: 単行本
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これにはまた、漢字教育について検証した章もある。