本日購入

今回は無し。
普段通り書店には向かったが、これといって購入するものが無かった。
本当は語学関係の書籍、特にアルバニア語とかアルメニア語とか欲しいのだが、何せ高い。
それに目下必要なところは文字と発音の表だけなので、買う必要があるのかどうかで悩んだりして、結局買わずじまい。
それに、積読本がかなりの冊数になってしまって、新規購入どころでは無くなった。
置場所が無くなったのと、読む時間も無くなり、ついでにお金も無い、という状態に陥っている訳もあって。
取り敢えず今は積読本の片付け(読破)優先ということで。
でも、年末に古書市があるので、それは行く。

今週の文字―アルバニア・アルファベット

現在、世界の文字および表記について調べている。
取り敢えず今はインド=ヨーロッパ語族から取りかかっている。


先週は、アルバニア語を表記する(していた)文字について大まかにまとめた。
現在アルバニアでは、ラテン文字を使用していて、文字に関しては別段特殊なことは無いが、
ギリシアにあるアルバニア語(アルヴァニティカ・アルバニア語という)はギリシア文字に一部ラテン文字キリル文字を追加したものを使用していたりする。


興味深いのは、/b/の発音(英語のB, bに相当)を表す文字で、
現代ギリシア語ではΒ/β(ベータ)は/v/の発音を表しアルヴァニティカ・アルバニア語もそれに準じたために/b/の発音を表す文字が無く、そのため、大文字にキリル文字Б(ベー)を、小文字にラテン文字bをそれぞれ使用していたりする。


また、追加されたラテン文字は、D/d/d/の発音を表す;英語と同じ)とJ/j/j/の発音を表す;英語のY, yに相当)の2種がある。
D/dの追加は、現代ギリシア語ではΔ/δ(デルタ)が/ð/の発音(英語のthisの「th」に相当)を表しアルヴァニティカ・アルバニア語もそれに準じたために/d/の発音を表す文字が無かったため、J/jの追加は、そもそも現代ギリシア語では対応する文字が無かったため、と各々推測できる。


それから一番驚いたのが、今回初めて見た文字Ȣ
Ou ligature」といい、ギリシア文字のο(オミクロン)とυ(ウプシロン)の合字で、アルヴァニティカ・アルバニア語では/u/の発音を表す文字として使用されている。
これも現代ギリシア語では/u/に対応する文字が無いため、と思われる。


他、18世紀にエルバサン文字、19世紀にビタクキュ文字という人工文字なども発明されていたり、過去にはアラビア文字も使用していたりして、以外にアルバニア語表記は奥が深い。


上記に関しては、参考になるリンクも含めて自Wikiアルバニア文字―辞時源諸説にまとめている。

不親切な用語解説--「matrix」

matrix、映画でおなじみのこの語句、一般的には数学の『行列』を意味することは知っている。
が、印刷用語でもあることを最近知った。
以下に調べた結果を掲載する。
因みに発音は、
matrix /méitriks/、複数形は2種類あり、matrices /méitrisiːz/、matrixes /méitriksiz/。

ジーニアス英和辞典』 大修館書店 1990.4.1 3版発行(1988.4.1 初版発行)

  • mould into which molten metal, liquid, etc is poured to form shapes for eg printer's type, gramophone records, etc.(引用者註:文中の『eg』はfor exampleを意味する)

『Oxford Advanced Learner's Dictionary Fourth Edition オックスフォード 現代英英辞典 第4版 縮刷版/ビニール装』 開拓社 1990.2.10 第4版 第1刷 発行

  • A piece of brass or copper into which a character has been stamped or engraved and from which type can be cast.

Letters of Credit: A View of Type Design

  • The mold used to cast a letter of type in hot-metal composition.

Foam Train fonts

  1. metal block with shape of character indented into a flat side.
  2. sheet of material with impression of typeset in it, usu moulded under pressure.
  3. brass block or slip carrying letter cavity on one edge: mats are assembled into words and lines.

Melbourne Museum of Printing - Glossary of Printing and Typography

  • In hot metal typesetting, a matrix (often abbreviated to "mat") is a mould for casting the letters known as sorts used in letterpress printing.

Matrix (printing) - Wikipedia, the free encyclopedia

不親切な用語解説--「sort」

sort、普通は『種類、タイプ』などを意味する語だが、これにも印刷用語としての意味があるのを知った。
typeに似ているかも。

  • 【印刷】 ソート 《ある型の活字のひとそろいの中のひとつ》

英和辞書 - エキサイト 辞書

  • 《印》一そろいの活字の中のある1字

Yahoo!辞書

  • 【印】活字

国語 英和 和英 カタカナ 漢字 - Infoseek マルチ辞書

  • Originally an individual piece of metal type. In digital type, where letters have no physical existence until printed, sort has become almost synonymous with character.

Foam Train fonts

  • a single piece of type, also a type not part of the alphabet, usu sold as an extra, eg fractions.

Melbourne Museum of Printing - Glossary of Printing and Typography

  • In typesetting by hand compositing, a sort is a piece of metal type representing a particular letter or symbol, cast from a matrix mould and assembled with other sorts bearing additional letters into lines of type to make up a forme from which a page is printed.

Sort (typesetting) - Wikipedia, the free encyclopedia