glossary

【欧文書体名の読み方】その1―Arial

何故か、周期的に話題になる【欧文書体名の読み方】、ソロソロ本格的に気になり出したので、他にやること沢山あるのにまた連載的に始めてしまおうと思う。他のエントリの如く気まぐれ更新なので悪しからず。 読み方を調べる方法は、通常googleなどで「書体名…

手フートで手刷りなポストカード出来ました

なにげなくぼぉ〜っと日々を過ごしている間に、「〜トニカク文字イリ〜 ポストカード展 in 関西」開催が目の前に迫り、慌ててポストカード制作に取り掛かる。 今回、デザインは現在調べている真っ只中の『欧文書体部位名称』から、A、G、R、Sの4文字と「仮想…

hairline、それは「毛一本分」の…

現在「欧文書体部位名称」を拙Wikiにて調査中であるが、先日カリグラフィーの師匠と『hairline』についての話になり、同じく「文字の筆画で細い線」であっても、カリグラフィーでの意味と印刷書体*1での意味とが似ているようで微妙にニュアンスが異なること…

「大文字のß」の概説

深夜twitterを眺めていたら「Capital Sharp S」という記事を見つけた。これは何だ、とリンク先をクリックしたら「大文字のß」についての記事だった。 「大文字のß」の存在は、「エスツェット」などと名乗っている手前知ってはいたが、由来などは気にかけて来…

欧文書体部位名称図正式版のレイアウトサンプル

先週、欧文書体部位名称図β版をアップしたところ思わぬ反響をいただきまして吃驚している。 で調子に乗って早速正式版のレイアウトサンプルなどを制作してみたので、これまたアップしてみる。 今回は、以下のことを表示するために1シート1文字にしている。 …

欧文書体部位名称図β版完成と公開

さてさて、9月末から早2ヶ月、欧文書体部位名称図のβ版が完成。 2ヶ月間のほとんどを部位名称の語義確認のため英文を読まねばならない状況に。 英語もっと勉強せなアカンなぁ。 これまでも、欧文書体部位名称の図解(それらは全て、幾文字かを抜粋して図解し…

欧文書体の部位名称集β版―「A」「B」

早速、大文字「A」「B」について、部位名称集β版を作成してみたので公開をば。 まだまだ検証すべきことが山積しているので、これからもちょくちょく変更していく予定なのであしからず。 因みに、「*(アスタリスク)」の付いている単語は2つ以上の意味があっ…

欧文書体の部位名称集β版制作の為のサンプル

さて、早速β版制作に向けてα版の整理とまとめをしつつ、一寸β版のサンプルを制作。こんな感じ。 通例の部位名称表と異なり、ある文字で代表させるのではなく、各文字一文字ごと全てに対して部位名称を明らかにしようと、またStroke(筆画)、Parts(部位)、…

欧文書体の部位名称の泥沼にハマった輩がyPadを買いその巻末を見てしまったの巻

「yPad」を無事購入 さてさて、本日、巷で話題の「yPad」を無事購入。 感想は、 『10年前に出会いたかった!!!』 仕事内容が文字通りカタログ制作の最初(クライアントとの打合せ)から最後(納品)までほぼ全ての作業に関わるものだったので、 既存スケジ…

欧文書体の部位名称を只管掻き集めて泥沼にハマるの巻

さて、ここ1〜2ヶ月程「欧文書体の部位名称」なんてものを調べていて泥沼にハマっておりました。 今は大分メドが立って、これからβ版へ向けて精査して行くと云う段階。 最終的に何がしたいか。 これまでの部位名称が、ある文字を代表してこの部分は何々、と…

不親切な用語解説--『ductus』と『minim』

さて今回は、Calligraphyやhandwriting関連書籍を読んでいて出会った単語、ductusとminimについての紹介。 この2つの単語、普通の英和辞書・英英辞書には載っていない。専門的過ぎる故か。なので未だに意味を十分把握できていないが、ネットで検索して何とな…

不親切な用語解説--小文字『a』と『g』の各2種の字形と英語名称

エ〜、先日Twitter上で盛り上がっていた話題『Togetter - 「小文字"g"で広がった組版プロの方々との会話メモ」』に勝手に便乗しまして、小文字『a』と『g』に各々2種類の字形の、その英語名称について調べてみた。意外に用語集に掲載されていないのが興味深…

不親切な用語解説--aperture

書体用語を調べているときに出くわした『aperture』なる語、『counter』なる語との区別がつかず、今の今まで調べていたのでその結果らしきものの概要を報告してみる。 結果は、どうも2種類の意味がありそうで、その一つが『counter』と非常に似た意味を持っ…

不親切な用語解説--段落標『¶』の英訳

昨日、用語収集作業を行っている最中に見つけた英語についての紹介をば。 段落標『¶』の英訳は、通常paragraphまたはparagraph markだが、もうひとつ手持ちの辞書には掲載されていない単語がある。 それがpilcrowという語。 洋書の用語解説ではpilcrowは普通…

不親切な用語解説--活字「父型」の英訳の追加情報

2010-06-03に、長らく不明だった不親切な用語解説--「父型」の英訳として「punch」を取り上げたが、ここにきて新たな英訳を見つけたので報告する。 Helvetica forever ヘルベチカ・フォーエバー -タイプフェイスをこえて-p.158-159に日独英の「用語対応表」…

「print」の意味で一瞬意味が不明だったもの

「print」、よく見るしよく使う単語の一つである。 この単語は色々な意味を持っているが、その中で動詞として使う場合の内、自分にとって一瞬意味が不明だったものをここにご紹介する。 通常の意味は以下の通り。 印刷する;活字にする 〈本などを〉出版する…

不親切な用語解説--「父型」の英訳

2008-12-09に、不親切な用語解説--「matrix」(母型)を取り上げたが、長らく不明だった「父型」に該当する英語がわかったので報告する。 答えは意外にあっさりと見つかった。先月発売されたVIVA!! カッパンに載っていた。 では答え。 活字父型(punch)VIVA…

不親切な用語解説--「sort」

sort、普通は『種類、タイプ』などを意味する語だが、これにも印刷用語としての意味があるのを知った。 typeに似ているかも。 【印刷】 ソート 《ある型の活字のひとそろいの中のひとつ》 英和辞書 - エキサイト 辞書 《印》一そろいの活字の中のある1字 Yah…

不親切な用語解説--「matrix」

matrix、映画でおなじみのこの語句、一般的には数学の『行列』を意味することは知っている。 が、印刷用語でもあることを最近知った。 以下に調べた結果を掲載する。 因みに発音は、 matrix /méitriks/、複数形は2種類あり、matrices /méitrisiːz/、matrixes…

小林章の欧文タイプ・セミナー 2008

行ってきた。大阪の方だが。 内容は、東京・大阪共に他の方々が書かれているので、 気になったものを列挙するのみに。 ラテン・アルファベットのセリフ体は、平筆で描くと細かいところの形状の意味が分かる。 文字を設計するのではなく、単語を設計すること…

不親切な用語解説--「font」その9

これまでの、ひとまずのまとめ。 金属活字としての『Font』 同一のスタイル・太さ・幅・サイズのアルファベット(大文字・小文字のローマン体、スモールキャップ)、合字、数字、その他記号類(符号、アクセント、参照記号、通貨記号など)のセット。 写植・…

不親切な用語解説--「font」その8

id:satoschi:20060517の続き。 A font, from Middle French fonte, meaning "(something that has been) melt(ed) [akin to Fondue]" and referring to letters of a typeface produced by casting molten metal at a type foundry, consists of a set of gl…

不親切な用語解説--「font」その7

id:satoschi:20060516の続き。 Traditionally, a complete set of characters for one typeface at one particular type size. Now used more loosely as a synonym for "typeface". linotype―font glossary One weight, width, and style of a typeface. Be…

不親切な用語解説--「font」その6

早速。 webで公開されている辞書・用語集の類で調べてみた。 特定のデザインで統一された、文字のひと揃い(数字、アルファベット、平仮名、片仮名、漢字、記号のセット)のこと。活字の時代からあった言葉で、元来、同じ書体で同じ大きさの活字のセットを指…

不親切な用語解説--「font」その5

下記2冊に、「font」の解説があったので、抜粋。 Font (in British it is so pronounced, but spelt fount) is a type founder's term of quantity: the total number of letters and other items needed for a particular purpose, capitals, lowercase, nu…

不親切な用語解説--「font」その4

さて、規格関係を見てみる。 活字で、同一書体、同一大きさの一そろい。 --備考:一般的には書体を具体的な記録、表示、印刷に使用できるようにしたハードウェア又はソフトウェアをいう。 『日本工業規格 JIS Z 8123-1995 印刷用語ー基本用語 3. 用語及び定…

不親切な用語解説--「font」その3

id:satoschi:20060508からの続き。 引き続き、書籍からの抜粋。 タイプフェイスを具体的に表示、印刷するためにシステム化した文字セット。 『Macで文字デザイン―コンピュータ時代の文字づくり』 成澤正信 著 グラフィック社 P.016 統一的なデザイン*1で共通…

不親切な用語解説--「font」その2

早速。 いろいろな書籍から。 同スタイルで同サイズの文字と記号のセット。 『DTPフォント入門 Macintosh編―日本語フォントの疑問と盲点をすべて解決』 藤岡康隆、和田義浩ほか 共著 MdN P.017 同じ大きさ、同じデザインで作られた大文字と小文字のアルファ…

不親切な用語解説--「font」その1

まず手始めとしては、手持ちの辞書類から。 同一書体の活字のひとそろい 『ジーニアス英和辞典』 大修館書店 1990.4.1 3版発行(1988.4.1 初版発行) set of printing type of one style and size.(『一つのスタイルと文字の大きさの印刷用活字の組』と訳せ…