カリグラフィーの書き順(Stroke Order)
前回、欧文書体部位名称図正式版のレイアウトサンプルをアップしたところ、カリグラフィーのお師匠お二人に書き順(Stroke Order)についてご指摘を頂いた。
前回アップした書き順(Stroke Order)は以下の通り。
これは『The Art Of Calligraphy』に掲載されているもの。
お師匠お二人にご教示頂いたものは以下の通り。
これらが標準的な書き順であるであろう、ということである。
確かに、前回アップした書き順(Stroke Order)は一般的な認識からしたら特殊な書き順である。
というのも、一般的に「カリグラフィーペン」と云われるMetal Nibのペンでの書き順も、
上記の通りで、セリフを除けばお師匠お二人にご教示頂いた書き順(Stroke Order)と同じである。
(時に、カッコの順に書く場合もあるが)
現在お師匠の一人に、『The Art Of Calligraphy』に掲載されている書き順(Stroke Order)について検証していただいている。
因みに、上記のようにカリグラフィーでのローマ字には書き順(Stroke Order)があるが、欧米のローマ字圏では通常の筆記では書き順(Stroke Order)は決まっていないそうである。逆に日本ではある程度決めているということであるが(本によって異なっているらしいが)、これがまたカリグラフィーでの書き順(Stroke Order)と異なるらしい。書きやすくて字形の収まりが良くて読みやすければ余り拘りすぎる必要も無いけれども。
ではなぜ書き順(Stroke Order)について話をしているかと云うと、厳密には書き順よりも、文字を書くときどのように文字を分解しているかに興味があり、その分解の仕方が分かれば文字の部位名称についてもある程度分かるから。