読了

日本語は亡びない (ちくま新書)

日本語は亡びない (ちくま新書)

客観的に論証しようと努めつつ、筆者の思いの方が勝ってしまったきらいがあるのが残念。
■興味を引いた点
・日本語には外来語に対する緩衝材的機能がある
・海外で日本語を教えている現役の教師からの視点
・日本語文法について
・助詞「は」と「が」について
外字管理と文字同定

外字管理と文字同定

字体差とデザイン差との間に「字形差」という概念を追加することが示唆的で興味深い。
通常字体差とせずに包摂する漢字群も、人名に関しては包摂せず別漢字と判断せざるを得ない場合があるということ。つまりは、時と場合によって字体差の定義は揺り動く、というのはある意味衝撃的。