今週読了

羊皮紙に眠る文字たち―スラヴ言語文化入門

羊皮紙に眠る文字たち―スラヴ言語文化入門

購入してから一気読み。
こういう類のものは一般に硬めの文体が多いが、これは比較的軟らかいので肩肘張らずに読めて且つ楽しい。
キリル文字を創ったのは、文字の名にもなっている通り、コンスタンチン(ギリシャ語名:コンスタンティノス、後のキリル(キュリロス))とメトディー(ギリシャ語名:メトディオス)の兄弟、と思っていたのだがそれは違うことに驚いた。彼らはもちろん文字を創ったのだが、それは「グラゴール文字」(グラゴル文字とも)というものの方だったいうことである。因みに、この文字は紆余曲折を経て、19世紀初頭までクロアチアにおいて、主に宗教関係の書物に使われていたらしい。